謹んで新年のご祝賀を申し上げます。
私どもは昨年末をもって劇団青芸を発展的に解消し、新年を期して「シアター青芸」「CAN青芸」そして「NPO法人アートインAsibina」の三つの新カンパニーとして独立致しました。三団体は人事交流などで連携協力しつつ、それぞれの独自性を存分に発揮して、舞台芸術の創造活動に取り組んで参る所存です。以下に、三団体の概略をご紹介します
「シアター青芸」は、山崎一雄・高藤達之助・本橋清司を中心に、全国の高等学校で好評巡演中の「ウィンズ・オブ・ゴッド」を引き継ぎ、児童青少年演劇分野で良質の舞台芸術作品の創造をめざして。
「CAN青芸」は新妻嗣二・浅野佳砂音・千島清を中心に、全国の子ども・おやこ劇場などで好評をいただいている「ニコリのたね」「おてがみがきた日」「未確認ともだち物体」を引き継ぎ、観客との交流と一体感ある小空間での演劇の創造をめざして。
また「アートインAsibina」は、下山久と、先年来「NPO法人アートインライフ」を設立し表現教育分野で活動してきた西田豊子が、好評巡演中の「ねこはしる」「ヘルシー松田のマイム宅急便」などを「青芸部」として引き継ぎ、友人たちと共に新しい舞台芸術創造の拠点とすべく、只今NPO法人設立の準備を進めています。
1979年1月に劇団青芸として創立してから、満25才の再出発です。
平均年齢30才の未熟者揃いだった私どもが、25年の長きに渡り劇団として活動することが出来ましたのは、一重に、皆様方の暖かいご支援ご指導お力添えの賜物でございます。出発時の、稽古場も事務所も機材も、ロープ一本もなく、希望と不安が交錯した日々を思い返しますと、25年間に巡り会えた全ての方々への、感謝の念で一杯です。誠に、ありがとうございました。
こののちも、劇団青芸時代に学び培うことが出来たすべてを糧として、舞台芸術を通し、一人でも多くの方々と生きる勇気や歓びを分かち合える創造活動と出会いをめざし、三団体それぞれに努力と錬磨を重ねて行く決意です。
どうぞ、この趣旨をご理解いただき、劇団青芸時代と同様、ご指導ご鞭撻下さいますよう、伏してお願い申し上げる次第です。