11月。「君がいるから」2週間の北海道ツアーの楽日は道東は北見。
名寄からの移動はまさに小春日和で、暖冬とはいえこんなに雪のない11月は初めてだ。石北本線沿いに山あいを走る有料道路は建設途中で無料なのがうれしい。柔らかい日差しの中でCAN号の車内はゆったりとし、つい運転も気がゆるむ。(オイオイ)
「ねえ、禁煙居酒屋ってなんだろう」うちの看板女優が携帯検索したようで、「面っ白そう」と3人のイメージは広がる。車内は思い思いの禁煙居酒屋なる物に変身していた。
で、千秋楽の北見の劇場は万来の拍手とお見送りの中で無事終了。さあ東宝ビルBFの「禁煙居酒屋」へ直行である。
あざやかな萌黄色の暖簾をくぐるとカウンターを含め20席ほどの店内は居酒屋というより家庭的な小料理屋。煙も煤けも無い品のいいこざっぱりした感じ。そして、最初に出てきたお通しが選択制だ。能登鳥のトマト煮、つぶのエスカルゴ風、寄豆腐のうにソース、イバラモエビのボイルとなんとイタリアンな逸品ものばかり。これで400円というのが驚きだ。
店主ご自慢は「ポワソン」(仏・魚)というだけに「刺身」がウリだというのでおまかせの白身魚に「うっめえ〜!」を連発、お銚子もう一本!これが500円。
「おいしいものをおいしく食べさせたいという心を感じて、とっても幸せな気持ちで頂いてます。僕らの芝居づくりとおんなじね!」と伝えると、相撲取りのようなマスター・工藤さんが「ありがとうございます」と優しい声で目を細めた。そして2、3分すると女将さんが僕らのテーブルに差し出したのが「蒸しがきのガーリックオリーブオイル漬け」というレア物。「まだ二日目なんで店には出してないんですよ。良かったらどうぞ」って、良くない訳ないじゃん。
「マスター、どこぞの有名なホテルにでもいらしたの」と聞くと、「いやあ、我流なんですよ。長姉が身体壊したもので、この次姉と継いでるんですよ。私はトラックの運転手だったんです」。「気にいった!一緒に呑もう!!!」マスターを連れ出し明け方まで極上の千秋楽を北見にて堪能した3人でありました。(清)
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