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劇団で旅公演をしていると、「おっ!この店いいなぁ!!」という場面に出会います。そんな時、ちょっと幸せです。このページでは、そんな情報を交流し、各地の「ひと時の幸せ」を共有したいと思います。情報お待ちしています。こちらからどうぞ。

「禁煙居酒屋 ポワソン川原町」(北海道北見市)
こんな店 東飯能 「鳥一」 (埼玉県飯能市)
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「禁煙居酒屋 ポワソン川原町」 
北見市北5条2丁目東宝ビル地下 0157−61−6393

11月。「君がいるから」2週間の北海道ツアーの楽日は道東は北見。
名寄からの移動はまさに小春日和で、暖冬とはいえこんなに雪のない11月は初めてだ。石北本線沿いに山あいを走る有料道路は建設途中で無料なのがうれしい。柔らかい日差しの中でCAN号の車内はゆったりとし、つい運転も気がゆるむ。(オイオイ)

「ねえ、禁煙居酒屋ってなんだろう」うちの看板女優が携帯検索したようで、「面っ白そう」と3人のイメージは広がる。車内は思い思いの禁煙居酒屋なる物に変身していた。

で、千秋楽の北見の劇場は万来の拍手とお見送りの中で無事終了。さあ東宝ビルBFの「禁煙居酒屋」へ直行である。

あざやかな萌黄色の暖簾をくぐるとカウンターを含め20席ほどの店内は居酒屋というより家庭的な小料理屋。煙も煤けも無い品のいいこざっぱりした感じ。そして、最初に出てきたお通しが選択制だ。能登鳥のトマト煮、つぶのエスカルゴ風、寄豆腐のうにソース、イバラモエビのボイルとなんとイタリアンな逸品ものばかり。これで400円というのが驚きだ。
店主ご自慢は「ポワソン」(仏・魚)というだけに「刺身」がウリだというのでおまかせの白身魚に「うっめえ〜!」を連発、お銚子もう一本!これが500円。
「おいしいものをおいしく食べさせたいという心を感じて、とっても幸せな気持ちで頂いてます。僕らの芝居づくりとおんなじね!」と伝えると、相撲取りのようなマスター・工藤さんが「ありがとうございます」と優しい声で目を細めた。そして2、3分すると女将さんが僕らのテーブルに差し出したのが「蒸しがきのガーリックオリーブオイル漬け」というレア物。「まだ二日目なんで店には出してないんですよ。良かったらどうぞ」って、良くない訳ないじゃん。
「マスター、どこぞの有名なホテルにでもいらしたの」と聞くと、「いやあ、我流なんですよ。長姉が身体壊したもので、この次姉と継いでるんですよ。私はトラックの運転手だったんです」。「気にいった!一緒に呑もう!!!」マスターを連れ出し明け方まで極上の千秋楽を北見にて堪能した3人でありました。(清)


 こんな店 東飯能「鳥一」
飯能市東町2番3号 042−973−6812


 わが劇団CANのホームグラウンド、東飯能の駅前にある「焼き鳥・鳥一」は創業43年の老舗。12〜3人のカウンターと小上がりに炬燵がひとつの小さなお店が、官公庁関係や近所のお馴染みさんはじめ、一見さんも毎日2〜3人加わっていつも満席状態。人気の特大の大根モツ煮は味がしみてやわらか。箸を持っていくとスーッと身離れがして、それでいて崩れない。大盛りの葱を添えて400円はさすが看板メニューだ。他にもでっかい焼き鳥、ささみ刺し、大盛りお新香と廉価なネタに舌鼓を打つおなじみさん達。アットホームな雰囲気は女将孝子さんの人柄だろう。

 そしてこの店の2Fは「飯能日高子ども劇場」の事務局があり、CANのなかよしの事務局長田中まどかさんはこの孝子お母さんの長女なのだ。まどかちゃんはいつも公演の際ポスターやグッズを見事に創るアートなひと。あの才能はどこから生まれたのでしょう。「父親が文化的なことに理解があって、こどものときからまどかを渋谷だ有楽町だって映画だの劇だのとよく連れて行ったの」と語りながら「実は今まで言ったことないんだけど、私バスガイドやってたのよぉ」と小声で囁く。聞けばお母さんは飯能生まれの飯能育ち。当時観光バスのガイドは憧れの職業である。進学校である飯能高校を卒業時に選んだ就職先は西武鉄道。飯能日高をはじめ近隣5地区から高卒でただ一人の採用だった。「だから辞めたり首になったり出来ないの。飯能高校や地域からの代表な訳だから」夢中で勉強したと言う。
 勤務コースか決まると、数日前にコース周辺の資料を渡され、とにかく必死で覚えるのだ。勤務地の練馬のターミナルへ始発に乗って帰りは毎日夜の10時、11時。フラフラになって帰りお風呂にも入らないことがあったとか。「始発の電車で魚河岸に行く人たちと一緒になるでしょ。で、若い娘が一人なんだけどズ―っと資料と首っ引きでしょ。‘あの娘の顔が見てみたい’って評判になったわよ。こんな顔してんのにね!」と屈託無く笑う。いつしか店中のお客さんたちも話に引きずり込まれ、お銚子が並ぶ。
 バスガイドといえば名勝史跡は勿論、地なりのウンチク、歌・踊り、お笑いから下ネタ、果ては酔っ払いのトイレまで気遣うと言うまさに八面六臂のエンターテイメントなのだ。
 東京オリンピックの際、外国人選手の輸送を一手に引き受けた一員にいたことや、30台を率いる観光バスの先頭車両を務めたという話が矢継ぎ早やに出てくるが、時として作業の手が止まり、中空を見上げる面差しはさながら二十歳の娘時代のようである。
 そして今のバスガイドさんの現況を「カラオケさせて酒飲ませていればOKでしょ。勉強してないというかつまらないねえ」と手厳しい。
 先日伊豆旅行に行った際、バス中であまりに退屈なので仲間が「お〜い何かやれねえのか。こっちにはプロがいるんだぞ」ってガイドさんをなじったのが始まりで、とうとうマイクを持つ羽目になったとか。「修善寺を抜けますこの道には様々なエピソード、歌に読まれ、は〜」と一曲入る。50年経ってサビていない芸に酔客達は上機嫌で拍手喝采。なるほど劇場活動を支えているまどかちゃんにはこんなDNAがあったのか。エンターテイメントというものを学ばせていただきました。 堪能、堪能!(清)












































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